News Check ! 東京アラート初発令の意味

きょうのNews Check

東京アラート初発令 その意味と効果は?
             (東京都庁)



新型コロナウイルス新規感染者34人が報告された2日、東京都は感染が拡大傾向にあるとして「東京アラート」を初めて発令した。直近7日間平均の感染者数は16・3人とアラート春例の基準を下回っていたが、週単位の増加比が2.15となり基準を超えた。小池知事は「警戒すべき数字。感染防止の徹底を」と強調した。

東京アラートというネーミングからも分かるように、この措置は東京都独自のもの。発令の基準は次の3つ。
① 1日あたりの新規感染者20人未満
② 新規感染者に占める感染経路不明の割合が50%未満
③ 週単位の感染者増加比が1未満

これらの目安を上回ったときに、都民に警戒を呼びかけるために発令するとされている。都庁やレインボーブリッジを赤く点灯させるのもその一環だ。しかし、巷からは「発令しても具体的な対策がなければ意味がない」といった冷ややかな声もあがっている。

先月25日に緊急事態宣言が解除された後、街に繰り出す人々は確実に増えている。5月30日、31日の東京駅の利用者は前週に比べ64%増えたという。前年同期比では7割程度の減少というから、かつてに比べればはるかに少ないのだが、徐々に人出が増えているのは数字的にも明らか。夜の飲食店も営業が10時までとなり、多くの人々が利用している。

こうした状況下で、警戒を呼びかけるだけでどれだけの効果があるのか疑問だ。実効性の伴った対策を講じないと、感染者増は食い止められない。第2波はすぐそこまで来ているかもしれないのだ。

コメント

人気の投稿