アベノマスクと給付金

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アベノマスクと給付金 失望と不信


               季節は初夏から梅雨へ

 「10万円支給 関東2.7%」--。 6月7日の東京新聞1面記事の見出しである。

 特別定額給付金の支給状況を同紙が調査した結果、東京23区や関東の政令市、県庁所在地など34市区での

 支給世帯数は約27万世帯で、全体の2.7%にとどまっていることが判明した(5月末時点)。

 緊急事態宣言解除は5月25日だった。


 「5月中のできるだけ早い時期」の支給を強調してきた政府の“公約”は口先だけだったことになる。緊急事態宣

 言発令が4月7日。国民は外出自粛、休業要請で厳しい生活を強いられてきた。そうした窮状を支援するための

 給付金が、緊急事態宣言解除後も支給されていない。あまりにもお粗末すぎる。

 不評の「アベノマスク」の配布状況も遅れている。厚生労働省のHPによると、6月4日時点で全国の配布状況は

 64%にとどまっている。マスク2枚の配付さえ満足にできない政権ということだ。

 
 季節は移ろう。コロナ禍が発生した当初は冬だった。やがて春が訪れて桜が咲き、初夏を迎え、いまは梅雨に差

 し掛かろうとしている。

 感染者数はここへきて再び微妙に増加傾向。第2波が懸念されるところだ。まともな危機管理もできず、対応は

 後手後手。一方でアベノマスクや「持続化給付金」の再委託問題など、不透明な癒着構図ばかりがクローズアッ

 プされている。

 国民は今の政権に失望し、強い不信感を抱いている。内閣支持率は軒並み大幅ダウンし、不支持率が大幅に上昇

 していることからも明らかだ。国民の信頼を失った政権に残されたのは、もはや退場しかない。

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