異常気象の日常化

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異常気象の日常化  関東で今年初の猛暑日 

熱中症搬送1週間で1194人


               午前中から強烈な陽射しだ

梅雨入りが迫る中、関東は連日暑いが続いている。9日には、栃木県佐野市で平年を9度あまり上回る35.1度と今年初の猛暑日を記録した。全国9つの観測地点で猛暑日となった。

全国で記録した真夏日の日数は、1910年―1939年の30年間の約35日に比べ、最近の1990-2019年の30年間では約41日と約1.2倍に、猛暑日は0.8日から2.3日と約2.9倍にそれぞれ増えている。

とりわけ気温上昇が顕著なのが、温暖化とヒートアイランドの影響を受けている東京だ。1900年には年平均気温は13.6度だったのが、2019年は16.5度にまで上昇している。120年間で2.9度の上昇だ。真夏日は33日から55日へ、猛暑日は1日から12日へと急増している。降水量も全国的に増加傾向。とくに集中豪雨や大雨が増えている。日本の紀行は温帯から亜熱帯に変化しつつあるようだ。

熱中症による搬送者も多い。昨年は年間(5月―9月)の搬送者は7万1317人で、65歳以上が52%だった。今年は6月1日から7日までの1週間で1194人が搬送され、2人が亡くなっている。

コロナ禍が収束しないなか、マスク着用による熱中症被害や、大雨被害などによる避難所
生活など、新たなリスクが懸念される。

きょうも公園で小さな子どもたちが無邪気に遊びまわっているが、親が対策をしっかりしないと危険だ。東京の夏はもはや生きていくだけも大変になってきた。
 

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