News Check コロナ禍で特産品がピンチ 水戸の「わらつと納豆」売り上げ激減!
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水戸の「わらつと納豆」コロナ禍で売り上げ大幅減!
商工会議所らが緊急買い支えキャンペーン
キャンペーンは6月12日まで(水戸商工会議所のホームページから)
緊急事態宣言が解除され、東京都では6月1日から「新型コロナウイルス感染症を乗り切るためのロードマップ」のステージ2に移行し、学校も授業が再開される。収束に向けて少しづつ進み始めている感じだが、その一方でこの間の休業要請等で経済は深刻な打撃を受けている。
地方の名産品、特産品も例外ではない。茨城県水戸市では、伝統製法の「わらつと納豆」の売り上げが激減し、水戸商工会議所と茨城県納豆商工業協同組合水戸支部が「緊急買い支えキャンペーン」を実施している(6月12日まで)。
自粛生活が続く中で、納豆は「免疫力が高まる」などと話題になり、2月以降スーパーでは売り切れが相次いでいた。2月末には前年同月比で1.2倍になったとの報道もあった。そんな状況なのに、「わらつと納豆」はなぜ売り上げが激減したのか。
「わらつと」は「藁苞」と書き、「わらつと納豆」は煮た大豆を藁で包んだもの。わらに付着した納豆菌が増殖し、大豆が納豆になる中で、わらの香りが納豆に移り独特の風味を醸し出している。手作業で行われるため、スーパーで販売されているパック納豆に比べ、どうしても割高になる。そのため、土産物や贈答用が主流となっている商品だ。
今年はコロナ禍が観梅シーズンを直撃したため、土産物が振るわず、3月、4月期は例年いくらべ約3割の売り上げにとどまった。製造しているのは水戸市内の4社。このままでは製造販売の継続が困難になると危機感を抱いた商工会議所らが緊急買い支えキャンぺーンを5月22日から始めた。通常価格1本238円(70g)のところ、消費税、送料込みで1本200円で販売している。注文は50本から。
古くから続く伝統製法による地方の名産品を守るためにはどうしたらいいか。ふるさと納税やネット通販を活用するのはもちろん、「わらつと納豆」の魅力を全国に向けて発信していくことが必要だろう。これは「わらつと納豆」だけの問題ではないはずだ。
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