NAGS in BIRDLAND ジャズと「まだ間にあうから」

 長崎人として「愛と平和、勇気」を発信している長崎大出身のデュオ「NAGS」(ナッグス)のライブ

が9月7日(土)、赤坂の「BIRDLAND」で行われた。

 
 
 この日のセッションは、ヴィオラ(小林知弘)、ピアノ・鍵盤ハーモニカ(得田サトシ)のNAGSに、

ベース、ドラム、サックスのミュージシャンが加わった。1部はジャズの名曲が中心の構成。ヴィオラ

とサックスという組み合わせが面白い。1部の後半、殺処分を待つ運命の犬や猫たちを救うボラン

ティア活動を続けている博水社(ハイサワーの会社)の田中秀子社長がスペシャルゲストで登場。

学生時代にジャズバーで歌っていたという田中さんが「ALL OF ME」をしっとりと歌い上げた。

続いて自ら作詞した犬猫の救助活動のテーマソングともいうべき「まだ間に合うから」(作曲はNA

GSのプロデューサーで音楽家の松尾由佳さん)と最新作の「ありがとう」を披露。思いを込めた歌

唱に場内は静かな感動に包まれていた。

 

 休憩を挟んでの第2部では、彼らのオリジナル曲「NAGASAKI」「茜色の空」やジャズ風にアレン

ジしたドヴォルザークの「ユーモレスク」、さらにはM・マストロヤンニとソフィア・ローレンの名演技で

世界に戦争の不条理を訴えた名画「ひまわり」のテーマソングを演奏。ここには松尾さんがピアノで

加わり、息の合ったコンビネーションで切ないメロディーを奏でていた。

 
 
 あっという間の2時間半だった。ヴィオラとピアノという異色のコンビが作り出す音楽世界の可能

性は、際限のない広がりを持っていると思う。これからアジアに向け、世界に向け、独自の音楽ス

タイルでメッセージを発信し続けていってほしい。

 10月27日には東京オペラシティ3Fの「近江楽堂」でコンサートを開催する。こちらも楽しみだ。


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