食卓の地図

先週末、自宅で夕方から冷えた白ワインを飲み、娘とDVDで映画を観た。

その後、夕食づくり。アジと赤エビの刺身、豚レバーの夏野菜炒め、サラダ、味噌汁、

刺身の残りと枝豆で海鮮豆ごはん。食卓にはほかにブルーチーズ。

ワインでほろ酔い気分になりながら、ふと思った。この食材の産地はどこだろう。

ワイン=シチリア(イタリア)、アジ=青森、赤エビ=アルゼンチン、豚レバー=栃木

パプリカ=オランダ、ニンジン=東京、ズッキーニ=長野、 タマネギ=北海道、

ニンニク=青森、レタス=長野、キュウリ=埼玉、トマト=東京、味噌=長野、

アサリ=愛知、豆腐=日光(豆腐)、枝豆=群馬、チーズ=オランダ、水=山梨、

米=四万十(高知)。塩=沖縄、ニョクマム=ベトナムなど。

食卓に日本地図と世界地図が重なり合う。

基本的に国産の食材を買うことが多いので、国産品が優勢だが、豆腐の原料である

材料はオーストラリアかなあ。豚の飼料はどうなんだろう。居酒屋やファミレスでの

食事となれば、もっと海外産品の比率が高まるだろう。

海外の食卓ではどうなんだろうか。一部の農業国以外では、輸入産品が並ぶのは

もちろんだろうが、日本の農水産品は一体どれだけ食べられているのか。その比率は

限りなく低いのではないか。(日本の農産物の輸出量は米国やオランダの数十分の一)。

国内の農業を守ることは大切である。しかし、保護主義的な考え方だけでは将来性はな

い。日本の農産物、水産物の品質は極めて高いのだから、もっと世界の人々に食べても

らう機会を増やす政策を推進すべきだろう。輸出拡大で雇用、生産を含めた国内農業の

安定化、成長が進め、さらなる安全性の追求をめざす。TPP交渉の議論を通じて、食の

安全と国内農業の活性化を根本から考える時ではないだろうか。

コメント

人気の投稿