世界遺産



富士山と三保の松原が世界遺産に選ばれ、連日このニュースでもちきりだ。

「世界遺産」に選ばれた途端、観光客が急増し、ひなびた集落の住民は困惑していると

いった報道もあった。また、今回の選定にあってはユネスコサイドからさまざまな「宿題」を

与えられ、関係自治体は対応に苦慮しているという。

そうまでして「箔付け」が必要なのか。富士山は黙っていても日本を代表する山であり、

古くからの信仰も含めてみんなに愛され、敬られてきた山。

世界遺産だろうが、そうでなかろうが、愛する気持ちには変わらない。

昨日、NHKの報道番組で、やはり数年前に世界遺産に選ばれた中国・麗江古城の

実情を伝えていた。観光客が10倍になり、都会にあるようなバーやクラブができ、少数民族の

住民たちは年収の5倍という賃料で家を貸し、出ていってしまった。

世界遺産が完全に商業化されてしまったのである。10数年前、この地を訪れたことがあるだけに、

その変貌には仰天し、失望した。

さて、富士山とその周辺はどうなるのか。

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