急性心筋梗塞&神の手

今年のお盆は予想もしないドラマが起きた。

先週、夜中に仕事のパートナーでもある身内の男性が

急性心筋梗塞を発症。ある救急病院で検査を受け、そのまま

救急車で地域の基幹病院へ運ばれた。再検査の結果、翌朝に

バイパス手術を受けることになった。

身内の人間が集まり、控室のモニターで手術の様子をつぶさに

観察した。バイパス手術そのものは一般的なので心配はしなかったが、

切り開かれた胸の中でドクドクと動く心臓を目の前にすると、緊張に包まれる。

執刀医は外科部長。巧みな技術で癒着部分をはがし、心臓を覆う膜を切り取り、

補助機能をセットしたうえで、心臓をいったん停止させバイパス手術に入った。

髪の毛ほどの手術用糸を直径2ミリほどの血管にくぐらせ、縫合していく。

繊細で緻密、そして根気と集中力の要求される作業をてきぱきとこなしていく。

まさに「神の手」である。

バイパス手術を終え、いったん停止していた心臓が再び力強く動き始めた瞬間、

深い感動に包まれた。朝9時の麻酔から始まった手術は夕方5時に終了。8時間の

長丁場だった。

手術前、手術後の医師の説明も的確で、こちらの疑問にもきちんと答えてくれた。

数年前、個人的なトラブルがあり、大病院に強い不信感を持っていたが、今回の

一連の対応、措置には感激した。日本の医療技術、システムはすばらしい。これを

すべての人が受けられるような医療システムが整備されれたら、と願わずにはいられない。

術後の回復も順調だ。経過報告はまた後日。

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